日本国内では、いわゆる「フリーランス」が急増しています。
副業を含めた広い定義のフリーランスでは、何と1,670万人にまで増えています。
この中で、個人事業主として生計を立てている人は、660万人以上いると考えられています。
副業などが上手くいき、これから個人事業主としてやっていこうと考えている人も多いかもしれません。
そういった人は、「開業前にカードローンを作っておくべき」だと言えます。
この記事では、そんな「個人事業主が開業前にカードローンを契約しておいた方が良い理由」について解説していきたいと思います。
個人事業主が開業前にカードローンを契約しておいた方が良い理由
個人事業主として税務署に開業届を提出し、青色申告を行うならば、カードローンを作っておく(審査を通しておく)ことをおすすめします。
その大きな理由として挙げられるのが、「個人事業主はカードローンの審査に通りにくい」ということです。
個人事業主がカードローンの審査に通りにくいのは、「収入に安定性がないから」です。
たとえ会社員時代よりも大きな収入を得たとしても、数ヶ月後、半年後、1年後に同じような金額を稼げるとは限りません。
会社員の場合には、基本的に毎月同じ給与が銀行に振り込まれますが、自営業者の場合にはその月によって収入に差が出てしまいます。
カードローンの審査は、何よりも「収入の安定性」を重視するので、個人事業主になってからカードローンを作ろうとしても審査が通りにくいのです。
「個人向けカードローン」が無理ならば、「事業者向けカードローン」という選択肢が浮かぶかもしれません。
しかし、事業者向けのカードローンでは、十分な収入があるという事実はもちろんですが、確定申告書の控えや納税証明書などが必要になるケースもあります。
また、「どれだけ事業を続けているか」といったポイントも審査のポイントとなりますので、個人事業を開業したばかりの人がすぐに事業者向けのカードローンを作っておくのはなかなか難しいと言えるでしょう。
それゆえに、できれば個人事業主として開業する前(会社員時代)にカードローンを契約しておくべきなのです。
個人事業主がカードローンを借りられる状態にしておくことのメリット
個人事業者としてカードローンを組んでおくことのメリットは、以下のようなことが挙げられます。
開業前では法人カードが作れない
個人事業主として開業するにあたり、いろいろと準備が必要になりますよね。
時には開業資金がある程度の金額必要になることもあるでしょう。
しかし、法人名義のクレジットカードは法人が登記された後でしか作ることができないので、生活費などを補助する意味でも会社員時代にカードローンを組んでおいた方が良いのです。
「何かあっても大丈夫」という精神的な安心感が得られる
個人事業主は、会社員のように毎月安定した収入が入って来るわけではありませんし、開業にまとまった資金が必要になります。
また、開業後数ヶ月~半年程度は収入が低くなってしまう可能性も大きかったりします。
そんな時に、生活費などを補填する意味でカードローンがあるだけで、精神的な安心感が得られます。
もちろん、借り入れる際にはしっかりと返済計画を立てなければならないので、実際にはなかなか借りにくいですが、保険的な意味で用意しておくべきだと言えるでしょう。
キャッシングは金利が高めなので避けるべき
お金を借りる場合、銀行や消費者金融、信販会社などのカードローンなどから借りるか、クレジットカードのキャッシング枠を利用して借りることとなるかと思います。
この方法で一番借りやすいのが、クレジットカードのキャッシングですよね。
すでに持っているクレジットカードには、大抵「キャッシング枠」というものが設定されていて、30万円や50万円といった金額をいつでも自由に借りることができます。
しかし、クレジットカードのキャッシングは、「金利が高め」というデメリットがあります。
その金利は「18%程度」であることが多く、毎月の最低返済額もその分大きくなってしまいます。
これが銀行系のカードローンの場合には、3%~15%程度となるわけですから、返済額もかなり抑えられるのです。
消費者金融系のカードローンの場合には、5%~18%と銀行系よりも若干高めなので、そこまで大きなメリットとは言えません。
銀行系のカードローンを契約できないケースでは仕方ないですが、基本的には銀行系のカードローンを契約しておいた方が良いと言えるでしょう。
まとめ
今回は、「個人事業主が開業前にカードローンを契約しておいた方が良い理由」について解説してきました。
インターネットを利用したビジネスが増えた現代では、個人事業主として暮らしていく人も多くなっています。
しかし、個人事業主になってからすぐには法人カードを作ることができませんし、事業者向けのカードローンの審査も通りにくいので、会社員の内にカードローンを契約しておくことをおすすめします。